柔道・柔術・レスリングなど組み技系格闘技で気をつけたい皮膚トラブルと衛生習慣
柔道・柔術・レスリングなど、組み技を中心とした格闘技には、他の競技にはあまりない特有の注意点があります。それが、選手同士の肌の接触が多いことによる皮膚トラブルです。今回は日本柔道連盟や大学のスポーツ医学部門が注意を呼びかけている「トンスランス感染症」を中心に、組み技系格闘技で気をつけたい皮膚トラブルと、入浴・シャワー習慣の大切さについて整理します。
トンスランス感染症(通称「マット菌」)とは
トンスランス感染症は、トリコフィトン・トンスランス菌という白癬菌(いわゆる水虫の仲間)による皮膚の感染症です。2001年頃から柔道やレスリングの競技者を中心に流行が確認されており、「新型水虫菌」「マット菌」とも呼ばれています。症状は大きく2種類あり、柔道着で擦れる顔や首などに小豆大〜爪大の紅斑が環状に広がる「体部白癬」と、フケやかさぶたから膿が出て脱毛を生じることもある「頭部白癬」があります。特に低年齢の選手ほど頭部白癬が重症化しやすいとされています。

感染経路と予防方法
感染経路の中心は組み技特有の「体の接触」ですが、衣類やタオルの共有からも感染が広がります。日本柔道連盟が呼びかけている予防策は次のようなものです。
・練習直後になるべく早くシャワーや入浴をし、頭や身体を石鹸でしっかり洗うこと
・柔道着や道着は毎回洗濯すること
・道場や練習器具を定期的に清掃・消毒すること(菌は半年ほど生存するとされています)
・帽子やタオルを他の選手と共用しないこと
・症状がある選手は治療せずに練習・試合に参加しないこと
大学のスポーツ医学部門の資料では、これに加えて抗真菌シャンプーを週3回程度使用することや、練習後はドライヤーでしっかり乾かすこと(真菌は湿気を好むため)も推奨されています。
練習後すぐの入浴・シャワーが大切な理由
ここで一つ、正直にお伝えしておきたいことがあります。美夜湯を含め、市販の入浴剤には抗菌・抗真菌の効果を医学的に認められているものはなく、美夜湯もそうした効能をうたう製品ではありません。トンスランス感染症の予防で本当に重要なのは、練習直後になるべく早く石鹸でしっかり体と頭を洗う「シャワー・入浴そのもの」であり、香りや使用感は本質的な予防効果とは別の話です。
その上で、練習後の入浴やシャワーを「面倒なノルマ」ではなく「心地よい習慣」として続けやすくすることには意味があると考えています。美夜湯は、香りにこだわった入浴剤として、練習後のシャワー・入浴習慣を無理なく継続するための後押しとしてお使いいただければと思います。

それでも気になる症状が出たら
顔や首、頭皮に環状の発疹やフケ、脱毛など気になる症状が出た場合は、自己判断で市販薬を使ったり、そのまま練習・試合を続けたりせず、早めに皮膚科を受診してください。トンスランス感染症は、治療せずに練習を続けることでチームメイトへの感染が広がりやすいことも指摘されています。指導者やチームにも早めに共有し、道場全体での対策につなげることが大切です。
まとめ
組み技系格闘技では、皮膚同士の接触が多いという競技特性上、トンスランス感染症のような皮膚トラブルへの注意が欠かせません。予防の基本は、練習直後の石鹸を使ったシャワー・入浴と、道着やタオルの衛生管理です。美夜湯自体に抗菌効果があるわけではありませんが、そうした毎日の入浴習慣を心地よく続けるためのパートナーとして、練習を頑張るすべての人の毎日に寄り添えればと思います。